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HEARTS & MINDS ベトナム戦争の真実 [映画]

今日、この作品とウィンターソルジャーと2作品いっぺんに観て来た。
今週16日までの上映で、ぎりぎり間に合った。
恵比寿写真美術館ホール公開中。

よくこれらの映像をあの時期に、映画にできたなというのが感想だ。
でもあの時期だからこそ(反ベトナム戦争が高まった時だったからこそ)、
上映できたのかもしれないとも思ったりする。

いったい何の意味があったのか?ということをテーマにしている。

アメリカ側の現地に赴いた兵士、それらをマネージする偉い人たち、
民間のベトナム人のインタビューをどんどん早いスピードでつなげていく構成である。
だからコレが誰なのか(特にアメリカ人の偉い人たち)もちろん名前が出ては来るけど、覚えられない。

かなりきびしい(拷問シーン)映像も出て来る。
女を買うシーンもあり目を細めてしまう。

映画後半「東洋人は白人に比べて命の重さが軽いじゃないですか。」
このシーンが出た時には場内で失笑が起こった。
びっくりした。
彼は誰だ?
そして、よくぞ本当のことをインタビューで言ったなぁ。
確かに編集で前後関係をカットされてしまったかもしれないけど、
びっくりして前のめりになって、正直、立ち上がりたくなってしまった。

第二次世界大戦後のベトナム戦争だっただけに、東洋人は軽視されていた時代だったのだろう。
それは今もあるに違いないし、日本も戦時中何をしたのかわからないけど。。。
と思い、少し冷静になるよう努めた。

全体にちょっと長い気がしたけど、
実際最近ベトナムに行って来たこともあって、観ていて非常に苦しかったのはある。

なんの意味があったのか?
被害者、加害者は一体誰なのか?

昔の映像を観てではなく、現代の偉い人たちのひょうひょうとコメントをしている姿を
観ていてなんだか泣けて来た。

これは観てよかったと思うし、勇気があれば観て欲しい。


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1975年 アメリカ 
ピーター・デイヴィス監督
http://eigademiru.com/hm/

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ぶんじん

本音と建て前が錯綜し、どうにもならなくなったのが表に出ちゃったのがベトナム戦争だったのでしょうか。うーむ、確かに観るのはつらそうな作品だなぁ。ちょっと躊躇しちゃうと言うのも本音。
by ぶんじん (2010-07-15 23:38) 

カエル

ぶんじんさん
最近ベトナムに行ったこともあったり、
キューバのゲバラの本を読んだときもベトナムが出ていたり、
随分昔から興味があったんですよね、この国に。
実際国に行って思ったのがベトナム人ってどの国よりも
日本人に近い印象があって、
手先が器用だったり、顔が似ている人が多かったり、
農業やって勤勉でまじめという点で、
ひょっとして同じ様に日本も後半戦時中こうやって戦ったんじゃないかなって思ったりして。
ベトナム戦争で資金支援をしていた日本だって加害者と言えなくもない。いろんな意味で観たかったんですよ〜。

by カエル (2010-07-17 13:36) 

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