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風のかたち [映画]

小児がんの子供たちを追った10年間作品のドキュメンタリー。
伊勢監督は長い時間をかけて一つの作品を追う方です。
それだけ、これだ!と思う気合いを感じるし、作品を観ると押し付けなくなんか
いい作品ばかりなのです。
伊勢さんも大男です。笑

築地の目の前にある病院の子供たちがどうやって過ごしているのか?
私は同時期その築地市場に通っていた訳で、何かのご縁を感じます。

ガンは早期発見であれば、治る病気。
ただ、再発もある病気なので手術後数年は病院に通いその不安からは逃げられません。
又義務教育の最中に学校を離れることに小さい子供たちの心の中は想像以上の
プレッシャーを感じているのがわかります。
辛い治療に耐え、治る事を信じて戦ってる子供たちの力強さには驚かされます。

医療に携わる先生が一年に一回野外教室を行います。
それは退院した子供が主で、同じ経験をした人間にしかわからない気持ちを解放する場として
行われている様です。
山道を子供たちが協力しあって過ごしている心温まるシーン。
弱いものを助ける思いやりがここでは自然と存在するんですね。
残念なことに全員が参加できるということでもなく、お星様になる子供も中にはいます。
そして、克服して新たな子供を授かる子供もいます。
又、大きくなって看護婦になるという夢を持つ子が、、、現実に!

この作品は、内容が内容だけに、「観た後、帰り道辛いんだろうな。」と思って観ていたのですが
なんだかその印象とは180度違ったものでした。

この作品の性格上、大きな映画館で上映というよりは自主上映がいいということで
各地に回って少しずつ上映していくようです。
あなたの街に来たら是非観ていただけたらと思います。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/jyouei/jyouei_new.htm



---
2009年
日本 伊勢真一監督
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/kaze.htm

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コメント 6

hatsu

10年間。
ひとつのことを追い続けるのは大変だろうけど、
観る人の心には、すごく響くんだろうね。
予告観たら、
元気な私が、元気をもらえました^^
by hatsu (2010-04-17 06:57) 

baby_pink

弱さを強さに変えてゆく。
私も小さいころからの持病もちだから
何だかそのきもちすごくわかる気がします。
っていうか、そうでありたいです✿^^✿
by baby_pink (2010-04-17 09:09) 

cjlewis

勇気をもらえそうな映画ですね!


by cjlewis (2010-04-17 09:44) 

お茶屋

10年!す、すごいですね。

築地の病院、自分も身内が通ってたので
なんだか懐かしいです。
by お茶屋 (2010-04-17 10:48) 

がぁこ

病気もの、特に子供モノには弱くってねぇ~
でもこういうドキュメンタリーはTVなんかでも惹かれて観てしまうんだよぉ
子供がオトナに気ーつかったり病気してる子供だからこその
ちょっと悲しい成長があったりしてね・・
築地の病院は院内学級ってなかったっけ?
でも自然の中でいろんな植物や動物に触れ合って命の輝きと接する方が
きっと子供達にとってはいいだろうなー♪
経験した子が他の子と一緒にって素敵な体験だね~(^-^*)
by がぁこ (2010-04-17 17:00) 

カエル

hatsuちゃん
長さではないとは思うけど、伊勢さんの視点は優しいんだよね。
私も元気もらっちゃって、まいっちゃったよ。

pinkさん
人に優しくなれるって素晴らしいよね。

cjlewisさん
そーなんですっ!
自分の不純さが嫌になりました。苦笑

お茶屋さん
10年追うと、画に力があるんですよね。
長さではないとは思うんですけどね。

がぁこちゃん
実は私はこの手の映画はなるべく観ないようにしていたんだよね。
泣きたくなくってね。
ドキュメンタリー撮る側にいるのに、全くダメなやつです。
観るきっかけをもらえてよかったと思えたよ。





by カエル (2010-04-20 18:24) 

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