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去年マリエンバードで [映画]

アラン・レネ監督の作品を観るのはこれが2作品目。
一つ目は、ヒロシマモナムール(二十四時間の情事)だった。

「芸術的世界遺産」「謎を秘めたアート映画の極北」「超現実主義的ラブ・ロマンスの最高峰」
とリーフレットにかかれていた。
映画知識が全くない私には、正直さっぱりわからない。
ひょっとすると私が観る権利もないのかもしれない。
とはいえ、ひかれるまま場内へ、、、。

繰り出される映像は人、建物、衣装、庭園もろもろ、すべてが美しい。
このような映画を見たのは初めてだ。
人間を含む、造形の美しさの連続。
フレームに収まった端から端まで至る所まで緊張感がある映画。
沢山居るキャストさんが、息を止め動きを静止させているその中、時間の流れに身をまかせて
動いている人もいる、燐として譲らない絶対的な装飾だらけの建物が見守っている。


正直どんな内容?と聞かれると説明がつかないです。
あらすじにあるような男女が去年このマリエンバードホテルで出会ったかどうか?という回想と現実の狭間を
実際言葉にした台詞と心の中で思った言葉をも台詞にしていると解釈して観ていた。
男女のやりとりが、キスシーンなどのそういったシーンが無いのに(あ、胸をああするしーんはあるけど)、
とてもエロい。
心理的にエロさを感じるのだ。
彼女が自分の首に手をやり思いに耽るシーンは気になって仕方ない。

写真として観てもいいくらい。

きっちり撮るというのはこういう事をいうのかも。
この現場はスタッフとして入ったら大変だったろうなぁ。
アラン・レネの作品を2つ観たけど、同じ心理戦だった。
どうしてこんなこと思いつくんだろうか?
自分の構想がしっかりしてないと、これは撮影不可能だ。
編集が大変だろうなぁ。
これが理解できる大人になりたい。。。

今シアター・イメージフォーラムで、タルコフスキーもやってる。ちょっとおもしろそう。。。



------------------------
アラン・レネ監督
1960年 フランス

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id5898/
http://www.eiganokuni.com/marienbad/
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コメント 5

cjlewis

今回の記事とは関係なくて恐縮ですが、、、
昨晩、カエルさんがTV出演している番組を見ている夢を見ました。予約、忘れないようにしないと。。。
by cjlewis (2010-03-05 13:25) 

がぁこ

うんうん、ワタシも早起きして絶~~対に見るよ~~ヾ(@>▽<@)ノ
てか、なじぇ国営放送でニトムズの宣伝?^^
by がぁこ (2010-03-05 17:48) 

Ranger

なるほど! 凄く興味ありです
是非観たいな
by Ranger (2010-03-06 13:08) 

ぶんじん

私としてはタルコフスキーの方が気になるなぁ。学生の時、よく観たので。
by ぶんじん (2010-03-06 19:22) 

カエル

cjlewisさん
夢まで見てくれてありがとうございます。
やっぱ化粧は必要でした汗。

がぁこちゃん
見た?
私も、久しぶりに早起きしたよ〜。笑
シミと二重あごが気になります。苦笑
えっとね、NHkさんがニトムズへオファーして、そのマーケティングの方の知り合いの知り合いから連絡があったのよ。
知り合いの知り合いは、もう知り合い?ん?笑

Rangerさん
きっとこの時代背景を知ってるとこの斬新さが際立って見えるのでしょうね。今でもかっこいいと思えましたよ。
今東京ではいろんな所で素晴らしい映画特集が目白押しで、困ってしまいます。

ぶんじんさん
そうですか!私は今週れっつらごーです。
どれがいいのだろう。。。?
by カエル (2010-03-08 07:22) 

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