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日本解放戦線・三里塚の夏 [映画]

ドキュメンタリーってこういうのだと思っていた頃が懐かしい。
だから、重いイメージがあったよな。

闘争もの2本目ともなると、ちょっと慣れてくる。
冷静なスタイルで鑑賞。
しかもこれは私の知っている事件なので、さらにすんなり。

成田空港建設の際に起きた農民との闘争である。
ただ、ここに全共闘の人が絡んでいたのかは知らなかった。
地元の方と国との戦いだと思っていたのだ。

今でも成田空港にぽつんと残された部分があるよね。
どうしてもゆるせなかったんだろうな、その人。
成田空港が以前はあのような緑あふれる農地だったとは、
知らなかったな。確かに成田に行くスカイライナーからみる景色。
緑深い印象があったけど、去年、拓けた感じもした覚えがある。

闘争中盤、農民は、武器を持つことを躊躇している。
国(警察)は、初めから武装してどんどん追い詰めてくる。
最後は農民側も投石をしていくことになるけれど、、、。

こういうことって今もおきてたりするよね。
ガザ地区では誰の土地だ!ということで争っているわけだし。

気持ちが疲弊する。

この映画の終わり方。

ほっ被りしたお母さんが、、、
「うちの子はえらいよ。一緒にこの土地を守るために戦っているのだ。
褒めてやりたいね。一致団結しているっていうかさ。
警察の人だって人の子だよ。そんな風に息子を育てる親がどこにいるよ。
悲しんでいるはずだよ。」

と、言うわけです。
私は、小川さんという方は、闘争に燃える熱い熱い、つっぱしる人間だと思っていたんだけれど、
最後、母という視点で切った辺り、ちょっとホッとしたのだった。
誤解しておりました。


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日本 1968年
小川紳介監督

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コメント 4

お茶屋

闘争に関する知識が乏しい自分・・・
いつか機会を作って、その歴史を学ぶのに、
こういったドキュメンタリーを
拝見させて頂くのも、よいですよね☆
by お茶屋 (2009-02-06 15:56) 

カエル

お茶屋さんへ
私もこんな機会でもなかったら、相当対極にいる人間です~。
がはは。
by カエル (2009-02-09 15:45) 

がぁこ

なんだか便乗して。。っていう感じなのがなんだかなーって思うけど
地主の人にとっては心強い味方だったんでしょうね^^;
って特に右よりって訳じゃないんだけど(笑)
by がぁこ (2009-02-09 20:49) 

カエル

がぁこさま
私も右でも左でもないです〜。
使命感とかなのでしょうかねぇ。
by カエル (2009-02-11 00:31) 

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